今日は愛犬のラク(柴犬♂)を連れて扇山の山頂まで行ってみようと思います。 普段は15分から30分、長くても2時間ほどの散歩しかしてやれません。 今日は思い切って扇山の山頂までタップリと散歩させてやろうという目論見です。
扇山は小学生が遠足で登る山で、登山道はほぼ直線です。 また、登山道は森林地帯は通らないため、常に登山道からは別府市街を見下ろすことができます。
なぜ、犬を連れて登山しようと思ったのか、自分でもわかりません。 でも、なぜか登ってみたくなったのです。 雪が降っていますが、だからこそ『他の登山者はいないだろう』という思いもあります。 他に登山者がいなければ、犬連れでも迷惑をかける心配はありません。
愛犬のラクを連れて、いざ出発です。 こんな雪の日ですが、散歩だとわかると嬉しそうに尻尾を振って喜んでいます。
西別府橋を渡って横断道路を目指して坂を登ります。 標高が高くなってきているためか雪の量も多くなってきているようです。
横断道路に出たら右に曲がって自衛隊駐屯地の前を通過します。 ラクはすっかり雪まみれですね。
自衛隊駐屯地の先を左折し、扇山への道に入ります。 扇山の登山道へ入るルートはいくつもありますが、今日は扇山さくらの園から山に入ります。
扇山さくらの園を越えたら左折して南へ進みます。 すると防火帯に出るので、ちょっと下ってからさらに南へ進みます。
防火帯を進みながら別府市街を見下ろすと、すでにそれなりの高さにまで登ってきていることがわかります。
防火帯を南へ進むと、登山道へと合流します。 別府人なら知っていると思いますが、扇山の登山道は、山頂までほぼ一直線です。
右に左にと緩やかに登っていくのではなく、まっすぐ山頂まで登らされるのです。 つまり、勾配がキツいということです。
扇山は小学校の遠足で登ったことがあるという人も多いことでしょう。 低い山なのに登ってみると大変だと痛感した人は多いのではないでしょうか。
登山道をしばらく登ったところで霧、いや雲のようなものが出てきました。 まさに、暗雲立ち込めるという言葉がふさわしい見た目になってきました。
しかし、そのまま登ることにします。 扇山は登山道より南側の斜面には木が生えていますが、それ以外はススキや笹ばかりの草原です。 さすがに、草原で遭難するということはないでしょうから。
それにしても不思議ですよね。 扇山や隣の鍋山は草原の山という見た目です。 なぜ、木が生えてないんでしょうかね。
木が生えていない謎は置いておいて、山頂を目指して進みます。
山頂が見えてきたようにも思えますが、期待はしないことにします。 小学校で扇山に登った時に、『山頂が見えたかと思ったらまだ先があった』という経験を何度したことか。
それにしても犬はなぜ寒さに平気なんでしょうか。 同じように全身が毛に覆われている猫は寒さが苦手なのに。 うーん、不思議です。
まあ、室内で飼っているもう一頭の犬は石油ファンヒーターが入ると、一番いい場所に陣取ってますけど。
何度も休憩を入れながら登っていきます。 やはり、登山道が直線的なだけあって、勾配がきついですね。
何度休憩を入れたかもわからなくなった頃、ようやく頂上に到達しました。
山頂には標高810メートルと書かれた標識がありました。
別府市街がこんなに小さく見えます。 よくこんなところまで来たもんだなーと自分でも呆れます。
愛犬のラクは満足そうですね。 まだまだ疲れたようにも見えません。 どうだ、満足したか、今日の散歩は。
寒いし、やることがありませんので、とっとと下山することにします。 山を下っていると北から黒い雲が迫ってきました。
いくら草原の山で遭難の危険がないとはいえ、雲の中には入りたくはありません。 下山の速度をちょっとだけ上げます。
雲の中に入る前に雲より低い位置まで下ることができました。 一安心ですね。
どれくらい下った頃でしょうか、自衛隊駐屯地がすぐ近くに見えるようになってきました。 もうすぐふもとです。
さらに下ると防火帯に出ました。 あと、もうわずかです。
防火帯を進んで扇山さくらの園を通り抜けると舗装路へと出ました。
やった、無事帰ってきた。 14時30分に山に入り、今が17時30分だから、3時間の登山だったということになりますね。